【書評】文春記者が1年バイトして見えたユニクロの内側、「ユニクロ潜入1年」【感想】

ユニクロ潜入1年
sponsored links

他の週刊誌とは一線を画す大スクープの連発が話題となり、2016年の流行語大賞にもノミネートされた「文春砲」。

その文春砲の狙撃者のひとりでもある文春記者、横田増生さんによるユニクロの内情を明かした本が『ユニクロ帝国の光と影』著者の渾身レポート ユニクロ潜入一年です。

ユニクロで著者が実際に1年間バイトして見えた裏側を明かした週刊文春の記事を再構成した本。

電子書籍(Kindle)での配信しかないのですが、通常¥200、Kindleアンリミテッドに登録しているなら無料で読むことができます。

あらすじ・概要

sponsored links

著者の横田増生さんが1年間ユニクロで実際にバイトをして書き上げた「ユニクロという職場」の実情。ブラック企業として叩かれることも多いユニクロですが、リアルなその中身がわかる本(記事)です。

そもそも著者がなぜそこまでしてこの『ユニクロ帝国の光と影』著者の渾身レポート ユニクロ潜入一年を書き上げたかという経緯もなかなか凄まじいものがあります。

事の発端は横田増生さんが2011年に出版した書籍、「ユニクロ帝国の光と影 」。

この本が出版されたあと、内容が名誉毀損に当たるとして、ユニクロを運営しているファーストリテイリング社が二億二千万円の損害賠償を求める裁判を起こしたそうです。

けっきょくユニクロ側の敗訴でこの裁判は終わるのですが、その後雑誌「プレジデント」に掲載されたユニクロの柳井社長のインタビューが、著者の横田増生氏の取材魂に火をつけます。

「悪口を言っているのは僕と会ったことがない人がほとんど。会社見学をしてもらって、あるいは社員とアルバイトとしてうちで働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたいですね。」その時の柳井社長の発言はこんな感じ。

じゃあ実際にバイトしてやろうじゃないかい、となるところが著者の横田増生氏のすごいところで…。自分の実際の名字まで変えてアルバイトとしてユニクロに潜入したそうです。

この執念深さ、どこまでも深く追い求める狂気。

絶対この著者のホロスコープは純度の高いさそり座な気がします。
一度調べてみたいものの、週刊誌の記者のために生年月日などの素性は明かされてないみたいですね…。残念。

ユニクロ潜入1年。で、実際にブラックな現場だったのか

ユニクロ潜入一年によると、ユニクロの繁忙期というのが11月と12月。この2ヶ月だけで年間利益の半分を稼ぐと言われているのだそう。

毎年11月下旬に開催される「ユニクロ創業感謝祭」。ちょうど2015年にユニクロの売上がガクンと落ちたこともあり、次の年の2016年の創業感謝祭では通常4日間だったところを7日間に延ばして行われたそう。

セールや週末などで混んでいる時のユニクロに行ったことがある人ならわかると思いますが、とにかくレジが常に並んでいる状態で、働いている人はずっと朝から晩まで休むこと無くひたすらレジ打ちをしているそうです。

社員、準社員という立場になると午前9時から午後11時までという勤務が5日〜7日連続という日も普通だったそう。

また、営業時間外でも開店前と閉店後には売り場の整理もしなくてはなりませんし、さらに「荷受け」と呼ばれる商品補充作業もかなり過酷な肉体労働なのだと書かれています。

人が足りなくても営業時間を短縮したり休業することはできませんから、その分をわざわざ給料が高い派遣社員を外部から雇って補っていることも書かれていました。

ただブラックな側面だけを誇張して書かれているわけではなく、「ユニクロ帝国の光と影 」裁判後、ユニクロ社員の月間労働時間の上限は約20時間ほど減り、週休2日や残業手当も基本的には出されるようになったという改善面も書かれています。

まとめ

sponsored links

おそらく販売や飲食、サービス業を経験したことのあるほとんどの人がこのユニクロ潜入一年を読んで、「まぁ、こんなもんだよね…」って感じる気がします。

ユニクロも今回はケンカを売る相手が悪かったのでしょう…。

sponsored links