【書評】アフロ記者の「魂の退社」。血中フリーランス濃度が高めのあなたに最強にオススメの本。【感想】

魂の退社
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久々に胸にズキュンと来た本があるので紹介します。

元朝日新聞記者であり、たまにニュース番組などにアフロ姿で出てくる稲垣えみ子さんの著書。
魂の退社

稲垣さんは電気をほぼ使わない(月の電気代200円のときも!)ミニマルな生活やアフロの髪型で有名な方です。

稲垣さんが新卒で入社して以来28年間勤めてきた朝日新聞社。勤務している間にどのような心境の変化が起き退職に至ったのか。そして50歳、夫なし、子なし、無職状態になったときに、周りや自分にどのような変化が置きたのか。

というようなことが書かれた本です。

この言葉にやられました。

まず本の冒頭に書かれていた言葉にまず激しく共感しました。こんな一文です。

私たちは自分の人生について、いつも何かを恐れている。負けてはいけないと自分を追い詰め、頑張らねばと真面目に深刻に考えてしまう。(中略)

しかし、もしや幸せとは努力したその先にあるのではなくて、意外とそのへんにただ転がっているものなんじゃないか?

魂の退社P8より引用)

そして満を持して会社を辞めた稲垣さんが、“一つだけ言っておきたいこと”として、こんなことを言っております。

「意外に何とかなる(んじゃないか)」。

そうなんですよね。

どんな道を選ぼうとも、意外とどうにかなっちゃうんですよ。ええ。

インドというカオスな国に飛び込んでいって、なんだかよくわかんないけどスーツ着て営業やってた頃の自分を思い返すと。

人生意外とどうにかなる。

って腹の底から思います。

そして、日本国民が学校教育のなかで叩き込まれるのが、

頑張らないといけない

という星一徹ばりのど根性精神。

何を頑張らなきゃいけないのかもよくわかんないんだけど、なんだか頑張らなきゃいけない空気になっている。

デフォルトが頑張ってる状態で、ユルユル何もしないのは異常。ダメ人間。社会不適合者。死んでしまえ。状態。

頑張らなきゃ何もかもが手に入らないと思っているんだけど、意外と頑張らなくてもいろいろ手に入るし楽しく幸せに暮らせるんですけどね。

フリーランスの嘆き

しかし、この日本という社会、ユルユル楽しく自分のやりたいことやって暮らしている人間には超厳しい。という現実がございます。

稲垣さんもこの魂の退社で書いていますが、日本って国は超会社員社会なんですよ。

カースト・ピラミッドで言ったら、いわゆるホワイトカラーの方々がピラミッドの上の方にいらっしゃいまして。(いや、数も多いだろうからピラミッド型ではないかもな)

会社勤めをしている人にはありとあらゆる恩恵があります。

年金、保険、税金、福利厚生。そういった面でのあらゆる優遇。

会社という組織に属さない人間の方がいろいろ不利だし、この身一つで世間の荒波を真っ向から受けて立っているわけなんだからもっと優遇してくれたっていいじゃん。(稲垣さんも本の中で同じようなことを言ってますが)って思うんですけど。

それが嫌なら正社員になれよ、て話なんでしょう。

そして何より、日本では「社会的信用」というものが会社員にしか付与されません。

魂の退社のなかで、稲垣さんが会社を辞める前に部屋探しをした時のエピソードがあります。

それまでは会社の法人契約で部屋を借りていたそうなのですが、いざ会社の肩書がない状態で不動産屋を尋ねると、次々に飛んでくるやたら突っ込んだ質問。そして完全に不審者扱い。

わかる、わかるよ…。

バイトでもいいからどこかの会社に属していないとなかなか部屋探しは難しい。求職中の人は部屋探し大変だよね。

あと魂の退社の話のなかででてくるのはクレジットカード。

正社員じゃないと基本的に審査に通らない。

自由な魂を抱く俺らを救ってくれるのは楽天カードマンくらいだ。(楽天カードの審査は無職でも通る。はず。)

定期収入があるにせよ、ないにせよ、返せないような借金をするつもりなどまったくない。これまでも借りたお金はきちんと返してきたし、これからもそうだ。
しかし、そんな1人の人間としての矜持も実績も、「会社に所属しているかどうか」という一点だけで無視されてしまう。
魂の退社 P132より引用)

この日本という国では、会社員がメインストリームであることは間違いない。フリーランスはそれを受入れながらもいかにうまくユルユル楽しんでいけるかが勝負だと思っています。

しかし、地方移住を推奨するんだったら、やはり個人事業主もしっかり守って欲しいものですよね…。会社を辞めて脱サラして自分の好きなことを好きな土地ではじめるって、なかなかのハードルの高さですよ。

どケチ県香川に学ぶ節約の極意。そして持たない自由。

稲垣えみ子さんは、電気をつかわない生活で有名です。

冷蔵庫や洗濯機など家電はほぼ家になく非常にミニマルな生活を送っています。服も10着程度しか持っていないそう。

今のそんな姿からは想像できないのですが、大阪で働いていた若い頃は、かなりめちゃくちゃなお金の使い方をして服やエステ、食べ歩きで思いっきり散財していたらしいです。

しかしそんな時でも、「この生活をいつまで続けられるのか」「年を取って収入が減ればこの生活はなくなってしまう。そうなった時の惨めさは…」という不安があったそう。

そんな稲垣さんに「お金がなくても満たされる」生活を教えてくれたのが、転勤先の香川県。

まず香川県にはお金を使う場所がない。

そこで別の楽しみとして、道の駅の農産物の直売所に通ったり、近隣の山を歩いたりする。お遍路さんを周ってきた人々を目にして、欲を洗い流した人々のスッキリした表情に感動する。自然とお金を使わなくてもいい楽しみが増えてきたとのこと。

さらに面白いことに、香川県には日本一が2つあるのだそうです。

1つは「うどん」。1つは「貯蓄率」。

そう、香川県は最強の節約県(どケチ県ともいう)だったのです。

セルフうどんの値段は素うどんだったら約100円。

そして香川県民の口癖は、「それやったらうどんが◯杯食べられる」だそうな。

いや、私も思いますよ。

都会の小洒落たカフェで1000円以上のランチ食ったところでさ、はなまるうどんでうどん食ったほうが腹にたまるしうまいよな。って感じたりしますよ。

うどん1杯というのが、彼らのものを考える際の「単位」となっているのだ。「円」ではなく、「うどん」。
魂の退社P64より引用)

これからは買い物する前に、「これでうどん何杯食えるかな。」って考えるようにしよう…。究極の節約術。目指せ香川式ミニマル・生活への道。

依存しないで本当の自立を目指す

魂の退社の「その5ブラック社員がつくるニッポン」という章は、特に稲垣さんの本音が出ている気がしました。

さすが元記者というか、個人的なことを書く時はゆるい感じですが、社会のこと、世相のことを書く時はすごく熱の入った自分なりの切り口で書かれた文章。

物が売れないと経済がまわらない。だから企業は必死になってあらゆる手を使ってモノを買わせようとします。

そしてより多くの利益を生むために、労働力を安く買い叩くわけで。

「経済成長は、日本人の自立ではなく、依存をうんでしまったのではないだろうか」

多くの大企業があらゆる戦略でものを買わせて生き残ろうとしている今。
自分の価値観をしっかりと持っていないと、その波に飲み込まれて際限のない消費におぼれてしまう気がします。

そして稲垣さんが最後に提言するのは、「会社に染まらず、自分が自分である時間と場所をしっかり確保すること。自分の価値観を会社に乗っ取られないこと。」

会社というか、社会や世の中全体に自分の価値観を持っていかれないように気をつけないとな、と思います。個人的に。

魂の退社、会社で働くことに疑問を持っている人。自分も会社をやめたいと思っている人。そういった方には特におすすめ。読んでみるといいと思います。

自分が会社をやめることで何を得られて、何を失うのか。メリットとデメリットがハッキリ書かれてます。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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