【書評】チベットのバター茶がシリコンバレー式ダイエットメソッドの肝に「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」【感想】

最近はRIZAP(ライザップ)をはじめとした大人の男性向けのダイエットおよび肉体改造メソッドが流行ってきている気がします。
その流れにのって2年くらい前に話題となった本がシリコンバレー式 自分を変える最強の食事。
おすすめ度:★★★★☆
読みやすさ:★★★☆☆
スピリチュアル度:★☆☆☆☆
RIZAP(ライザップ)同様に、極端なまでの低糖質、高タンパク質。今までの常識をくつがえす食事ルールの数々。
しかし驚くことに、この本の著者であるシリコンバレーのIT起業家、デイヴ・アスプリー氏が自己流の食事メソッドに行き着いた最初のきっかけが、なんとチベットの伝統飲料であるバター茶らしいです。
シリコンバレーのIT起業家が編み出した独自メソッドがまさかのチベットの伝統的なバター茶に端を発しているとは…。
チベットのバター茶が、ビジネスマンにとっての最高のパフォーマンスを生み出す「完全無欠コーヒー」を生み出すに至ったストーリーなど、この本の中からくわしくご紹介したいと思います!
目次
あらすじ・概要
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シリコンバレーのIT起業家デイヴ・アスプリー氏による「やせる」「仕事のパフォーマンスをあげる」「IQ上昇」をその効果にかかげた食事法の本。デイヴ・アスプリー氏が30万ドルを投資しあらゆるダイエット法を試しまくった“自己実験(バイオハック)”の結果に導き出された食事法の集大成。ちなみに著者は、このダイエットで体重が50キロ落ち、IQが20ポイント以上アップしたそうな…。
いかにしてチベットのバター茶がシリコンバレー式食事法に結びついたか
シリコンバレー式食事法を象徴する完全無欠コーヒーとは?
シリコンバレー式 自分を変える最強の食事の象徴ともいえるのが、著者のデイヴ・アスプリー氏が考案した完全無欠コーヒー(バレットプルーフコーヒー/Bulletproof Coffee)。ちなみに元々の名称である“バレットプルーフ/Bulletproof”は防弾の意味。
非の打ち所がないコーヒーとでもいいましょうか。
この完全無欠コーヒー、ざっくりとそのレシピを紹介すると、コーヒーにMCTオイル(ココナッツから抽出した中鎖脂肪酸オイル)大さじ1〜2杯と、オーガニックな牧草だけで育てられた良質の無塩バター大さじ1〜2杯を加えブレンダーで混ぜ合わせる。
シリコンバレー式 自分を変える最強の食事によると、この完全無欠コーヒーだけを朝食に飲むだけで(他のものは食べちゃダメ)、5〜6時間は何も食べなくても空腹感も感じずに集中力も増すようになるのだとか。
チベットのバター茶がシリコンバレー式食事法に結びついたきっかけ
シリコンバレー式 自分を変える最強の食事の著者、デイヴ・アスプリー氏が完全無欠コーヒーを考案するきっかけとなったのが、チベットのカイラス山近くを訪れたときに出会った一杯のバター茶。標高5000メートル以上の高地、マイナス23度という過酷な環境下でフラフラになっていた著者が、一軒のゲストハウスで伝統的なヤクのバター茶をふるまわれて、急速に元気を取り戻し生き返った心地になったのだとか。
デイヴ・アスプリー氏はこのチベットのバター茶のすさまじい効果にショックを受けたらしいです。
その経験がきっかけとなり、アメリカに帰国後デイヴ・アスプリー氏は自己流バター茶の開発に取り組むことになります。
紅茶や中国茶にバターを混ぜて飲んだところ、ただの油っぽいお茶でしかない。
あらゆるバターを買い漁って試してみた所、グラスフェッド牛(牧草100%で育てられた牛)の無塩バターを使うとチベットで飲んだバター茶の味になることを発見。
100%グラスフェッドバターが手にはいらない場合は飼料まで厳しく管理され、できるだけ牧草飼料の割合が高いAOP認証マークがついているバターを使うといいらしい…。
つまりその辺の最安値で売られてる市販のバターじゃなく、成城石井あたりで売られてる値段も意識も高い系のバターじゃないとダメみたいです…。ただでさえバター高いのに。
チベットでは放牧してるヤクの乳からつくられた自家製バターを使用してたらしく、天然でオーガニックな材料がバター茶に使われていたのでしょう。
そして紅茶にバターをブレンドするとお茶の良い風味がなくなるという理由から、コーヒーを代わりに使用するようになったそうです。
チベットのバター茶とは
チベットのバター茶は、どろどろに煮詰めた団茶(紅茶または緑茶を蒸して型に入れ、干し固めた茶)にバター、岩塩と牛乳を少々加えた後、よくブレンドし、ミックスする。
ブレンドする際に用いられる伝統器具がこれだ。
ドンモと呼ばれる撹拌機。
これでよーくブレンドされたバターと塩のお茶がチベットのバター茶。
チベット語ではプーチャ(チベット茶の意味)、スーチャ(撹拌した茶)、ラダック語ではグルグルチャと呼ばれてます。
ちなみに、私はこのバター茶が苦手です…。
何度飲んでもうっすい塩味の脂っこいお湯にしか感じられず…。
しかしこのシリコンバレー式 自分を変える最強の食事の著者が飲んだような放牧されたヤクのバター使用のお茶だったらまた違うかもしれませんね。
私がインドのダラムサラやラダックで飲んでたバター茶はおそらく市販の量産品バターを使用してたと思うので…。
伝統的な生活をしているチベット人は、このバター茶を朝から晩までガバガバ飲みます。
たしかに高地で生活している人々のエナジードリンクといえるかもしれない。
シリコンバレー式ドリンク完全無欠コーヒーの効果とつくりかた
朝食にこれだけを飲め!!完全無欠シリコンバレー式バターコーヒーの作り方
1.ドリップしたコーヒーに良質のバターを大さじ1、良質なココナッツオイル(MCTオイル)を大さじ1入れる。
2.ブレンダーに投入し、数分間、しっかり撹拌する。
バターの代わりにオーガニックのギー(インドで使われてる発酵無塩バター)でもよいらしい。
しかし、オーガニックのギーだろうがオーガニックの牧草育ち牛のバターだろうが、入手難易度も値段もお高めなのは変わりない。
※コーヒーを飲んだ後は13時まで食事をとらないこと。ケトン体を発生させるためでもあり、またプチ断食効果で内蔵も休められる。
※ランチと夕食は普通に食べてOK。でも添加物は避けるように。
※ 炭水化物は就寝前の夕食に食べたほうがセロトニンを発生させて安眠につながるから良いらしい。
日本で実践するためのシリコンバレー式メソッド用の材料
コーヒーとバターをブレンドするためのブレンダー、大きいやつだと毎朝洗うのが大変です。
そこでこんな感じのIKEAのミルク泡立器を使えばお手軽。
バターとコーヒーを別々に摂取しても意味ないらしいので、しっかり撹拌させましょう。
シリコンバレー式 自分を変える最強の食事で推奨されているグラスフェッドバター 。
Amazonで250グラム2700円(2017年2月現在)。なかなかの値段。
こちらはグラスフェッド牛のミルクで作られたギー。
ギー・イージー GHEE EASY
Amazonで100グラムで1382円(2017年2月現在)。
国産でしたら岩手のなかほら牧場グラスフェッドバターもあり。
バターはなかなか効果だしハードル高いな、と思ったら。MCTオイルだけをブレンドしても効果は得られると思います。あとは加えるバター量を減らすとか…。
以前観たダイエット番組でも朝食にMCTオイル(中鎖脂肪酸)をプラスした豆乳だけを飲むという方法が紹介されてました。
日清オイリオ 中鎖脂肪酸100%オイル 85g
Amazonで85グラムで918円(2017年2月現在)しかもAmazonプライム商品。
まとめ
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シリコンバレー式 自分を変える最強の食事、ちょっと極端なメソッドながら完全無欠コーヒーだけは試してみようと思ってます。
チベット式エナジードリンク、バター茶を現代風にアレンジしたのが完全無欠コーヒーといえるでしょう。