AERAがなんと占い特集を掲載!Amazonプライム利用者は無料で読めますよ。

photo by @Benjamin Hung
朝日新聞出版の週刊誌AERA(アエラ)。
その時々のニュースや世相を切り取った記事を掲載している雑誌のイメージがありますが。
なんと10月2日号は“占い”特集でした!!
AERA10/2号
ちなみに。
AERAを含む様々な雑誌は、今月からAmazonで提供が開始された新サービス「Prime Reading(プライムリーディング)」で無料で読めますよん。 Amazonプライム会員になってることと、KindleアプリもしくはKindle端末もってることが条件。
「Prime Reading(プライムリーディング)」はKindle電子書籍の中の数百冊の書籍・マンガ・雑誌などが読み放題。
「Prime Reading(プライムリーディング)」が始まると、今までの月額約1000円のKindleアンリミテッドがあまり価値がなくなるような…。
まぁそんなことはさておき。
今回はAERAの占い特集の話です。
AERAがまさかこっちの世界に踏み込んでくるとは…と、ドキドキしながら読んでみましたよ。
不確実な時代に占いと向き合う
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金融市場の流れを占いで読む「金融占星術」やスマホなどの普及でエンタメ化した「占いコンテンツ」の話から始まるのはさすがAERA。
でも。この占い記事を担当した方、たぶん占いが元々好きな人だと思う。その上で、客観的に「占い」のどこに皆が惹かれる要素があるのか分析できている。さすが。
(占いは)「ユーザーを肯定する娯楽」と言い切る見出し。言い得て妙とはまさにこのことだ。
占いは断言系から内省系へ…。たしかに。
10年位前の細木数子さんが流行ってた時代、「ズバリ言うわよ」「あなた死ぬわよ」とバサッと切られる占いが主流でしたね。
しかしAERA10/2号で書かれている通り、今は違います。占いの流行は断言系から内省系へと変化しました。
やさしく包み込んでくれる、励ましてくれる、歩むべき道筋を示してくれる。
そんな暖かく優しい占いが大人気です。
AERA10/2号の中でインタビュー記事が掲載されている、メディアで人気の占いライターの石井ゆかり
さん、しいたけ占い
でおなじみのしいたけさんがまさにそう。
バッサリ断言はせず、温かみのある言葉で励ましてくれる系の占い。
「当たる」というより「わかってもらえてる」系と言いましょうか。
皆が言ってほしいことを言語化して宣言してくれる天才。
いや、決してディスってるわけではないですよ。私も石井ゆかりさんやしいたけ
さんの本とかネットの占い文読んでるし好きですし。
他にも、メディアで人気のある占い師(占いライター)さんたちは、当たり前だが文章がわかりやすいし上手!
でもね。
書いてあることがフワフワであいまいだから、誰にでも当てはまるっちゃ当てはまる内容なんですよね。
たとえば私は蠍座なんですけど。
蠍座の今年の占いをみてみるとね。
「そうそう!去年はそうだった!そうか、今年は自分はもっと輝けるのかー。主役になれる年かー。」
なんて思うし、勇気づけられるんですよ。
一方で、射手座とか双子座とか、別の星座のとこで書かれてる占い文が蠍座の占いとして書かれてたとしても、「うんうん、そうだよね。当たってる!」って、思えちゃう気がする。
だって、どの星座の文をみても、悪いことは一切書いてないからね。
「あなたはすごく繊細な人だね。思いやりのある人だから傷ついたりするね。自分より他人を優先しちゃうこと、よくあるよね。今年はもっと自由になっていいよ。あなたは今年の運勢はもっといいよ。素晴らしいよ、ちょっと落ち込んでも気にしないでね。」
って感じのことが書いてあるから。
占い師の基本的手法である「バーナム効果」というやつです。
バーナム効果は、「だれにでも該当するような曖昧で一般的な説明を、まさに自分のことだと思いこんでしまうこと。」ね。
だからさ、AERAの言う(占いは)「ユーザーを肯定する娯楽」って、当たってるよね!
AERA10/2号の中で書かれていた臨床心理士の女性(35)の体験談も、まさに占いで肯定してもらって救われてる人の話でした。
臨床心理士の女性(35)は、大学院時代、27歳で失恋した。復縁を願い、スピリチュアル系の記事を読むようになった。ある日、人気占い師の本を書店で見つけ、立ち読みした。
<この星座は、言葉が巧みだけれど、言葉の向こうにいろいろな思いを抱えている人です>
読んだ瞬間、「わかってもらえている」と強く感じ、本を持って迷わずレジに向かった。
以来、この占い師のサイトやツイッターを小まめにチェックするようになったという。
「抽象的に状態を描写するだけで、ずかずか指示されたり、否定されたりすることもない。独特の安心感があって、癒やされていたんだと思います」(女性)
研究室の男性院生は、「どうとでも取れる」と冷淡だったが、女性院生たちは同じ占い師の文章を好んで読んでいた。当時、迷いが多かった。アラサーで社会に出ないまま博士課程まで来てしまった、臨床心理士になるか研究者になるか、就職や結婚は──? 就活で落ち込んだときは、本を何度も読み返した。
「つらいときは悲観的になりがち。能力不足と考えれば落ち込むだけですが、『今は種をまく時期』とか、『冬の時期だからこらえよう』とか、苦しい状況に意味が見いだせる言葉があって、頼りにしていたんだと思います」(同)
臨床心理士として働く現在、自身の仕事とその占い師の姿勢に、よく似たものを感じている。
「言葉を上手に選んで、相手を傷つけず、押し付けず、サポートする。受け取り手に委ねている部分が大きいんです」(同)
↑ここに書かれてる人気占い師、まさに石井ゆかりさんだよね?
つらい時期は幸運期ならぬ耕耘期だからね!畑をたがやし種をまこう!みたいな。
占いは前に進むきっかけに
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AERA10/2号の占い特集には、脳科学者・茂木健一郎さんと占星術研究家・鏡リュウジさんの対談が掲載されています。
茂木:行動のきっかけになるというのが、占いの重要な点だと思います。狭い科学主義では、行動のきっかけは作れないんです。科学は統計が基本なのですが、AIも含めて、ビッグデータができて初めて何かが言えるんです。
ところが初めてやることに関しては、ビッグデータがありません。ブルーオーシャン、イノベーションの現場にはデータがないんです。
例えばスティーブ・ジョブズがiPhoneを出す時に、当たるのか当たらないのかは科学的には予想できない。でもiPhoneを出すという、その行動をしなかったら何も始まらないわけです。
そうそう、占いはね。茂木先生の言うとおり、「行動のきっかけ」なんですよ!
迷った時に、「あなたはこうした方がいいよ」って、後押ししてくれる。
引っ越しを検討しているときに、「南東の方向が吉ですよ」って絞り込んでくれる。
選択肢が無限にあって迷って前に進めない状態のときに、その選択肢を限定してくれるツールね。
みんな誰かに決めてもらいたいし、後押ししてもらいたいし、自分がやろうとしていることを誰かに肯定してもらいたいんです。
占いの相談をする人は、自分の中ですでに答えが出ている人も多いしね。でも、それを誰かに肯定してもらいたいのかな、と感じることがよくあります。
占いで肯定してもらいたい人には
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占いで肯定してもらいたい人は西洋占星術がおすすめです。
と、
自分が西洋占星術をやってるからこう言っているわけではないですよ。
基本的に、四柱推命とか九星気学とか細木数子とか、東洋系の占いってのは、ネガティブなんですよ。
吉方位(その年の良い方角)を信じて引っ越したり旅行したりする人もいるけど、あれも凶方位とされる方角を全部消した上で残った方位を吉方位としている消去法だし。
インド占星術もちょっとネガティブ要素あるかもね。
悪いことが起きる前提で、その運命を改善しよう、石とかヨーガとかで厄除けしよう、みたいな。
ジョンレノンがオノヨーコに惚れるきっかけとなった「YES」のアートを今ふと思い出しましたが。
みんな、誰かに「YES」と言われたいのさ。肯定してもらいたいの。
そんな時に心の支えとか行動のきっかけになってくれればいいなーって思って、思いながら私も占いの文章を書いてます。といっても、根拠のない嘘っぱちの文章をでっち上げているわけではないですからね。ちゃんと星を読んだ上で書いてますよー。